続・東京鉄道遺産4 JR四ツ谷駅構内の四谷見附橋煉瓦積み橋台
2021年 07月 17日
写真は、四ツ谷駅1番線ホームからみる
四谷見附橋の橋台。
4番線ホームから見た煉瓦積みの橋台。
ホームの真上を2本の道路橋が跨いでいる。
写真手前の橋は四谷見附橋で、
奥の橋は新四谷見附橋。
四谷見附橋の欄干中央付近にツタに絡まれた橋名板がある。
橋名の下に、
「大正二年九月成」と表示されている。
その裏面には、
橋の名がひらがなと英文字で表記している。
橋灯には、菊の御門が施されている。
新宿よりの欄干越しに貴賓館が見える。
四谷見附橋は、赤坂離宮へのエントランスロードに繋がる場所にあり、
それにふさわしいものとしてネオ・バロック様式で建設された。
現在の橋は平成3年(1991)に架け替え時に、
先代の煉瓦橋台の位置を若干変えて再現し、
高欄と橋灯も先代のものを利用した。
橋の上は、国道20号線で「新宿通り」
と言われる、甲州街道でもある。
建て替え前の橋は八王子市多摩ニュータウン
の長池公園に移設復元し名前を
長池見附橋に変えている。
四ツ谷駅ホームの御茶ノ水駅よりに架かる
幅の狭い橋は新四谷見附橋という。
新四谷見附橋は、江戸時代に架けられている
麹町口にある江戸城四谷見附跡の石垣付近
から西側に通じる橋で、
昔は「四谷見附門橋」と言われていた。
現在の橋は、大正14年(1925)に架設された
鋼橋で、駐車した車が多い一方通行路。
見附とは、江戸城に入る門に置かれた見張り
の施設のことで、城のもっとも外側にあり、
外部からの攻撃を防御するため
コの字型につくられ道が曲がっていた。
この複雑なつくりが、明治時代になると
交通の障害になってきた。
そのため、外濠に架橋して街道を直進させる
工事に着手し、
大正2年9月に完成させたのが、
「四谷見附橋」である。
2020年6月、JR四ツ谷駅に
「江戸城外堀史跡広場―外濠と鉄道―」が
開設されている。
旧御所トンネルの入り口に飾られていた
兜のレプリカがあり、
現物と同じものをここでも見ることが
できるようになった。
現物は鉄道博物館に展示されています。
(今回参考にした文献類)
・ 内田宗治著「東京鉄道遺産100選」
・ JR四ツ谷駅 史跡解説広場の解説
・ 新宿観光振興協会HP おすすめスポット
( https://www.kanko-shinjuku.jp/ )
・ 千代田区観光協会HP 観光スポット
( https://visit-chiyoda.tokyo/ )