東京鉄道遺産41 南千住の大踏切跡
2018年 11月 30日
常磐線南千住駅の南方に、開かずの踏切として有名な踏切があった。
南千住駅の東側に隣接する隅田川貨物駅に発着する長い列車や、入換作業で長時間踏切が遮断されたためだった。
現在、道路は線路の下をくぐり、歩行者は線路を跨ぐ歩道橋を通り、完全に立体化されている。
この踏切跡が、「東京鉄道遺産100」(雑誌「東京人」2012年3月号特集記事)の「踏切」の部で認定された。
踏切跡と言っても、それを示すものは何もない。線路の下を車が走り、人は歩道橋を通ることで、過って踏切があったと思わせている。
上写真は、線路の北側(駅表口側)からみた地下化された道路。
下写真は、線路の南側(貨物駅構内側)からみた歩道橋。
この駅は貨物専用駅でコンテナの貨物の取り扱いをしており、首都圏における東北・北海道方面との貨物輸送の拠点としての役割を担っている。
入れ替え作業中の機関車の横には「Hy Brid」と書かれていた。
歩道橋を通る人も足を止めて見ている。また、子供も喜んで見ていた。
かっての踏切の前には飲み屋が多かったらしい。踏切を長いこと待つ間に、ふらっと飲み屋に入った人が多かったという。
その名残か、今も飲み屋が残っている。
開かずの踏切有名だったこともあり、イライラしながら待っている様子が、よく映画に出ていたという。
by ken201407
| 2018-11-30 16:06
| 東京鉄道遺産