東京鉄道遺産32 都電三ノ輪橋電停と旧王電ビル

 「東京鉄道遺産100」(雑誌「東京人」2012年3月号特集記事)の「駅舎と駅の佇まい」に都電荒川線の「三ノ輪橋電停と旧王電ビル」が認定されている。(東京都交通局は停留場の呼称を使っている。)

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 三ノ輪橋停留場は、都電都交通局都電荒川線の始発・終着の停留場で、東京都荒川区南千住一丁目にある。
 開業は大正2年(1913)、王子電気軌道の停留場として開業、昭和17年(1942)東京市電三ノ輪橋停留場となった。

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 「春には見事なバラが咲き揃う都内唯一の都電が走る停留場」ということで、「関東の駅百選」に選ばれている。
 荒川バラの会などのボランティアの皆さんの手によって、色とりどりのバラが植えられ、荒川線のシンボルとなっている。
 バラは5月中旬から6月上旬と、10月中旬から11月上旬の年2回見ごろを迎える。

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 昭和30年代のレトロ調にリニューアルされて、乗車ホームにはホーロー製の甲板が板壁に張り付けられている。
 ホームは乗車専用と降車専用の2面ある。上写真右奥に、降車専用ホームに電車が停車している。乗客が下りた後、乗車ホームに電車が進入してくる。

 
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 停留場を出て、まっすぐ進みビルの下を通り抜けると日光街道に出る。
 そのビルが旧王電ビルで、電車利用者が便利なようにビル1階部分にトンネルのような通路がつくられている。

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 この通りに飲食店や花屋さんなどの店が数軒ある。写真のようにシャッターが下りているところも最近目立ち始めた。
 

 都電荒川線の前身は王子電気鉄道で、明治44年に飛鳥山上(現飛鳥山)~大塚間で開業した。大正2年(1913)飛鳥山下(現梶原)~三ノ輪(現三ノ輪橋)まで延伸開業した。
 昭和2年(1927)に王電ビルヂング(通称、王電ビル)を完成させた。
 昭和17年(1942)、電力統制と交通統制により東京市に事業譲渡し、王子電気軌道は清算された。
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 このビルは現在、梅沢写真会館になっている。


 三ノ輪橋という橋が、過って、日光街道の架かっていたという。川は暗渠になって橋はなくなった。その名前が停留場に残った。


 

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by ken201407 | 2018-10-26 14:08 | 東京鉄道遺産 | Comments(0)

徒然にデジカメで撮った写真を掲載します。


by ken201407
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