東京鉄道遺産28 都電大久保車庫線跡

 新宿区歌舞伎町1丁目の靖国通りから、文化センターに至る遊歩道公園「四季の路」がある。
 都電の線路跡で、「東京鉄道遺産100」(雑誌「東京人」2012年3月号特集記事)の「廃線跡」の部で認定されている。
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 四季の路は、新宿駅前から水天宮前まで走っていた都電13系統が廃止された後、専用軌道敷きを新宿区が遊歩道公園として整備し、昭和49年(1974)に開園した。
 新宿区役所のホームーページに
 『 失われつつある都心の緑の回復と、住民が安心して憩える場を提供するため 』
 また、『震災等を考慮し、地下式貯水槽(40t✖2基)も備えている。 』
と記されていた。
 
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 遊歩道の路面は、軌道間の敷石を敷き詰められたような石畳だ。
 
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 ゆっくり散策を楽しめるようにオブジェがあった。 写真はそのうちのひとつイルカに乗った少年。

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 途中で新宿ゴールデン街を横切ることになる。
 写真正面の店の前を遊歩道が左右にのびている。右側に行くと靖国通りへ、左側に行くと文化センターに向かう。
 正面の店の両サイドにゴールデン街の路地が伸びている。

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 遊歩道から見えるゴールデン街の路地のひとつ。正面の突き当りは花園神社の本殿裏手にあたる。

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 道が途中で二つに別れ、すぐ合流する。ここはカーブで線路敷きが広かったのだろう。
 二つの路には高低差差がある。当時の写真では軌道敷き高低差はなかったようだ。これは、遊歩道用にあえてつくられたと思える。

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 やがて、全長260メートルの遊歩道は終端に。自転車の侵入を拒むかのようにポールが何本もたっている。

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 遊歩道を出て約400m先に、新宿文化センターがある。
 ここに、都電大久保車庫があった。

 13系統の経路は戦後変更され、「四季の路」にあった線路は、営業用から大久保車庫への回送専用軌道として利用されるようになった。
 裏道のようなこの区間は、13系統が廃止された昭和45年以降もそのまま線路用地が残っていたため、遊歩道公園として跡地の活用ができたのだろう。


 遊歩道内にはトイレはあったが、ベンチはない。
 ほとんどの人が急ぎ足で通り抜けていく。
 そんな中に、ゆったりと散策を楽しむ人は、観光客のようだ。そのような一人の女性が、遊歩からゴールデン街の路地をカメラに収めていた。
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 慣れぬ人にとっては、ゴールデン街のなかを一人であるくにはなんとなく勇気がいる。
 そんな歓楽街の傍に遊歩道公園がある、そのギャップがとても新宿の街らしくて面白い、と思いながら遊歩道公園「四季の路」を後にしたのだった。

 


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by ken201407 | 2018-10-11 22:43 | 東京鉄道遺産 | Comments(0)

徒然にデジカメで撮った写真を掲載します。


by ken201407
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