東京鉄道遺産26 東京第一・第二陸軍造兵廠線跡
2018年 09月 27日
王子駅北西から十条駅南西にかけての広い土地に、戦前、陸軍の造兵廠があった。
名主の滝公園の北側(北区岸町2丁目)に、北区立「ちんちん山児童遊園」がある。
北区十条1丁目付近に第一造兵廠、北区加賀1丁目周辺に第二造兵廠があり、その造兵廠から東北本線をまたいで、王子駅東側へ軍用線が伸びていた。
その線路跡が、「東京鉄道遺産100」(雑誌「東京人」2012年3月号特集記事)の「軍用線跡」の項で認定されている。
「ちんちん」の由来は、軍用列車の電車が「チンチン」と鐘を鳴らしたことからついたとも書かれている。
園内には、当時の様子を記した声明版があるが、文字が小さいのと経年の影響でかなり読みづらくなっている。
アーチ型の最上にあるマークは、東京砲兵工廠のマークらしい。
今回のタイトルには線路跡と記したが、線路跡そのものではなく、線路下に掘られた歩道のトンネルの痕跡だった。
by ken201407
| 2018-09-27 17:42
| 東京鉄道遺産