東京鉄道遺産25 北王子支線(貨物線)
2018年 09月 21日
平成26年(2014)3月14日の運転を最後に、この線区は廃止(同年7月1日)された。
それから4年半の歳月がたっている。
線路跡が残っているのか、心配しながら現地を訪ねた。
ここは、JR王子駅から分岐する北王子支線(貨物線)があった。
そして、「東京鉄道遺産100」(雑誌「東京人」2012年3月号特集記事)の現役専用線で認定されていた。
認定された時点では、現役でコンテナ貨物列車が運転されていたが、その2年後に廃止されている。
王子駅から新幹線の高架下を通り、約1km先の北王子貨物駅まで伸びていた。
上に取り付けられた「踏切」と書かれた表示板はそのままだ。
踏切の傍で見ていると、一旦停止する車はいなかった。通り慣れた車だろうか。
正確には、日本製紙物流の北王子倉庫があったところで、北王子貨物駅はその倉庫の西端にあった。
この貨物支線の前身は王子製紙の専用鉄道だったが、陸軍造兵廠が近くにあり弾薬輸送等のために国有化された。
国鉄の分割民営化後は、JR貨物の路線として、日本製紙関連の貨物を輸送していた。
手前は、マンションの駐車場につづく敷地だが、路面にレールが残されている。
写真左端は、王子4丁目公園でこの付近で北王子貨物駅への線路と、陸軍造兵廠へ至る線路が分岐していたという。
大きな木から正面の建物(マンション)が駅構内になり、マンションの左端付近が構内に入る線路が伸びていた。
これから、どのように開発し利用されるのか、遺産として何か残されるのか気になるところだ。
北王子貨物支線の最終列車運転の様子が、YouTubeでいくつかの動画がアップされている。興味のある方はご覧になると、当時の様子がよくわかります。
by ken201407
| 2018-09-21 11:31
| 東京鉄道遺産