品川寺へ年末の参拝
2017年 12月 19日
毎年12月18日は、納め観音護摩法要が行われている。
ここは、江戸時代に開創され、品川では一番古いお寺。
旧東海道から入ったところに地蔵尊が建立されている。
江戸の六街道の道中の人びとの安全を守り、江戸府内の疫病を払い世の中を浄土するため、街道の入口に地蔵尊が建立された。そして、一番目の地蔵尊が、ここ品川寺にある。
しかし、千葉街道(江東区富岡)の永代寺にあった六番目の地蔵尊は、永代寺の廃寺によって残っていない。現在の永代寺は、旧永代寺の塔頭が寺名変更により再興したと伝えられている。
ここでは、毎年9月に火渡り荒業が執り行われている。
右手に大きな銀杏の木がある。
幹や大枝から沢山の乳が幾つも垂れさがっている。
反対の左側には、国指定の重要美術品の大梵鐘がある。
大正になってスイス・ジュネーブ市内のアリアナ美術館にあることが判明した。
その後の返還運動が実り、昭和5年にジュネーブより無事里帰りを果たすことができた。
これが縁で、品川区はジュネーブと友好都市を結び、京急青物横丁駅前通りは「ジュネーブ平和通り」の愛称名が付けられている。
ここで、護摩焚き供養がおこなわれる。
今日も、願木に願いを込めてくべた。
約1時間の供養が終わった。
12月31日の夜は、「おたきあげ」と除夜の鐘つきがおこなわれるそうだ。
この日にはこれないので、今日が今年最後のお参りになる。
ここに、東海七福神の毘沙門天が祀っているので、1月1日から7日までは七福神初参りがおこなわれる。
しかし、今日も七福神参りの参拝者が、ほぼ途切れることなく訪れていた。
品川寺は、池波正太郎著書の「鬼平犯科帳」にも登場し、境内の様子が描かれている。
by ken201407
| 2017-12-19 10:58
| 東京散策