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品川寺へ年末の参拝

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 品川区南品川(旧東海道・南品川宿)にある品川寺(ほんせんじ)へ参拝に行った。
 毎年12月18日は、納め観音護摩法要が行われている。

 ここは、江戸時代に開創され、品川では一番古いお寺。
 旧東海道から入ったところに地蔵尊が建立されている。

 江戸の六街道の道中の人びとの安全を守り、江戸府内の疫病を払い世の中を浄土するため、街道の入口に地蔵尊が建立された。そして、一番目の地蔵尊が、ここ品川寺にある。
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 そのほかは、奥州街道は台東区東浅草の東禅寺、甲州街道は新宿区新宿の太宗寺、中仙道は豊島区巣鴨の真性寺、水戸街道は江東区白河の霊厳寺にある。
 しかし、千葉街道(江東区富岡)の永代寺にあった六番目の地蔵尊は、永代寺の廃寺によって残っていない。現在の永代寺は、旧永代寺の塔頭が寺名変更により再興したと伝えられている。

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 山門をくぐると広い境内がある。
 ここでは、毎年9月に火渡り荒業が執り行われている。
 
 右手に大きな銀杏の木がある。
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 このイチョウの木は樹齢600年と言われ、品川区の認定天然記念物になっている。
 幹や大枝から沢山の乳が幾つも垂れさがっている。

 反対の左側には、国指定の重要美術品の大梵鐘がある。
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 明治維新を迎えた頃、パリ万国博に出展の際に行方不明になった。
 大正になってスイス・ジュネーブ市内のアリアナ美術館にあることが判明した。
 その後の返還運動が実り、昭和5年にジュネーブより無事里帰りを果たすことができた。
 これが縁で、品川区はジュネーブと友好都市を結び、京急青物横丁駅前通りは「ジュネーブ平和通り」の愛称名が付けられている。
 
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 本堂内には、寺宝とされる鎌倉期以降作の仏像が数々ある。
 ここで、護摩焚き供養がおこなわれる。
 今日も、願木に願いを込めてくべた。
 約1時間の供養が終わった。
 
 12月31日の夜は、「おたきあげ」と除夜の鐘つきがおこなわれるそうだ。
 この日にはこれないので、今日が今年最後のお参りになる。


 ここに、東海七福神の毘沙門天が祀っているので、1月1日から7日までは七福神初参りがおこなわれる。
 しかし、今日も七福神参りの参拝者が、ほぼ途切れることなく訪れていた。

 品川寺は、池波正太郎著書の「鬼平犯科帳」にも登場し、境内の様子が描かれている。



 


by ken201407 | 2017-12-19 10:58 | 東京散策

徒然にデジカメで撮った写真を掲載します。


by ken201407
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