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『墨東綺譚』の舞台・玉ノ井を訪ねて

 永井荷風著書『墨東綺譚』の舞台が、現在の東向島・墨田地区だとは最近知った。
 これまで、原作を読んだことがなかったし、映画も見たことがなかった。

 所属するカメラ倶楽部の撮影会の場所になったことで、玉ノ井って聞いたことがないけど「どこ?」という感じでした。
 調べてみると、『墨東綺譚』の舞台として登場している。
 さっそく、図書館で借りて原作を読んだ。

 原作を読んで、私娼窟だったことも初めて知った。
 だが、売春防止法施行から60年経っているので、街も変貌を遂げている。
 しかし、当時の面影が残る建物がまだ残っているそうだ。これも、じきに無くなるだろう。と、いうことから撮影会の場所になったようだ。

 今日は、本番を控えて、街の下見に出かけた。
『墨東綺譚』の舞台・玉ノ井を訪ねて_b0338976_22051834.jpg
 東武鉄道の東向島駅で降り、「東向島粋いき通り」を高架沿いに鐘ヶ淵駅方面に歩いた。
 写真の右奥に進み道は、「玉ノ井いろは道」です。この道を行くと、すぐに交番ががありその左手を入って行くと、小説では「ラビリンス」と表現していたような路地が入り組んでいます。
 路地には「ぬけられます」とか「近道」などの看板が立っていたそうですが、いまはないようです。
『墨東綺譚』の舞台・玉ノ井を訪ねて_b0338976_22051768.jpg
 路地の中央で寝そべっているネコ。
 写真を撮っていると、近所の女性が、「ノラ猫だけど、ほかの人が餌をやっているので、居ついて、丸々肥えている」と話しかけてきた。
 近づいても、逃げるそぶりを見せなかった。

『墨東綺譚』の舞台・玉ノ井を訪ねて_b0338976_22051790.jpg
 昨年末で閉店した銭湯。
 銭湯の前のお家の人の話しでは、「店主が高齢で、借地の契約更新を契機に閉店した」とのことでした。

 今回は、この銭湯がターゲットの一つでした。
 残念なり。
 これも時代の流れなのか。
 
 道筋は、昔のままのようで、入り組んで、どこをどう歩いたのか、元の場所に何度も戻ってしまった。歩き疲れました。

 たしかに、古い建物も残っていたが、工事中や真新しい建物が増えてきているようでした。
 



by ken201407 | 2017-04-18 23:24 | 東京散策

徒然にデジカメで撮った写真を掲載します。


by ken201407
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